#1948
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第21回研究会での慶応義塾大学呼吸器内科 福永先生の講演に関するQ&A

Q:センサーなどを使って睡眠時無呼吸症候群である事が判った時の価値は何か?
A:糖尿病、薬剤耐性高血圧症、心不全など、無呼吸症候群を持つ人がなりやすい病気について、将来の疾病の予防につなげる事ができる
Q:センサーなどを使って睡眠時無呼吸症候群で無い事が判った時の価値は何か?
A:これまで睡眠はただ寝ているだけとしか見られていなかったのに対し、飲酒やストレスなどの自分の生活パターンと睡眠の質と結び付け「自分を知る」事ができる点で価値が大きいと考える。また、睡眠時間が短い人に対して、もう少し睡眠を取る事について努力することのモニタニングになれば意義があると考えます。
Q:今後、ウエアラブルセンサなどで可視化できれば良いと考える事は何か?
A:CPAPの使用によって睡眠の質が改善されたと感じにくい中程度の症状を持つ患者に対して睡眠の深さが改善させたことを可視化できる事は励みになると思う。装着負荷の無いフレキシブルセンサーで脳波を測定出来れば役に立つと考えます。
Q:咳のモニターについて、センサーが役にたつ事はあるのか?
A:咳の頻度、特に夜間の咳の頻度を定量化でき、部屋の温度や湿度との相関が判ると役に立つと考えます。一例として気温が下がっている時間帯に咳がひどくなるようだと、喘息が疑われる。熱が出て咳がひどくなると呼吸状態が悪くなっているのではと予測できるなど。人が見ていない所でどれくらい症状が出ているかが判る事は体に負担を掛けないウエアラブルセンサが役にたつ領域と思います。