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プリンタブルなフレキシブル体温計の開発に成功
~薄くて、軽く、生体組織に直接貼り付け可能~

資 料
プレスリーリース資料 PDF (300KB)
記者会見ハンドアウト PDF (1.4MB)
写 真
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写真3 1MB 351KB フレキシブル体温計のイメージ写真

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皮膚表面や生体組織に直接貼りつけられるフレキシブル体温計

ムービー

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プリンタブルなフレキシブル体温計の開発に成功
~薄くて、軽く、生体組織に直接貼り付け可能~

(研究者の音声解説つき)

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英語版:プリンタブルなフレキシブル体温計の開発に成功
~薄くて、軽く、生体組織に直接貼り付け可能~

(字幕つき)

内容

JST戦略的創造研究推進事業の一環として、東京大学大学院工学系研究科の横田 知之 特任助教、染谷 隆夫 教授らの研究グループは、薄くてしなやかなプラスティック製の温度計 を印刷プロセスによって作製し、生体組織に貼り付けて表面温度の分布を測定することに成功 しました。

ウェアラブルデバイスによってさまざまな生体情報のセンシングが進む中、低コストで簡便 なウェアラブル体温計の開発が重要性を増しています。本研究グループは、グラファイトを添加したポリマーを使って、高い感度(0.02℃)かつ速い応答速度(100ミリ秒)を有す るプリンタブルなフレキシブル温度センサーの開発に成功しました。この温度センサーを使って、ダイナミックに呼吸運動をしているラットの肺の表面温度を計測し、呼吸の呼気と吸気に おける肺の温度差が非常に小さい(約0.1℃)ことを世界で初めて実測し、恒温動物が高精度に体温を一定に保っていることを示しました。

今回の研究で、皮膚を含む生体組織に直接貼り付けて表面温度の分布を大面積で簡単に精度 よく計測する技術が実現されました。今後、赤ちゃんの体温をモニターするなどヘルスケア、医療、福祉など多方面への応用が期待されます。

本研究成果は、2015年11月9日(米国時間)の週に「アメリカ科学アカデミー紀要」誌オンライン速報版で公開されます。

問い合わせ先

染谷 隆夫(ソメヤ タカオ) 東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 教授
〒113-8656 東京都文京区本郷 7-3-1
Tel:03-5841-0411/6756 Fax:03-5841-6709 E-mail:someya@@ee.t.u-tokyo.ac.jp URL:http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/

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