第32回研究会「超薄型有機太陽電池を利用した再充電可能なサイボーグ昆虫」「連続的な皮膚水分モニタリングのためのナノメッシュ湿度センサー」「インクジェット印刷による“機能する印刷”とデジタル製造革新」の3件の講演と7件のポスター展示

◆主催:一般財団法人 総合研究奨励会 フレキシブル医療IT研究会

13:30~13:35 開会のあいさつ

染谷 隆夫  (研究会主査、東京大学大学院工学系研究科 教授)

13:35~14:05 「超薄型有機太陽電池を利用した再充電可能なサイボーグ昆虫」

福田 憲二郎(理化学研究所 染谷薄膜素子研究室 専任研究員)

超薄型有機太陽電池で再充電可能なサイボーグ昆虫を開発しました。有機太陽電池モジュールは曲面上で17.2ミリワット(mW)の出力を達成し、リチウムポリマー電池への充電と、無線移動制御モジュールの操作に成功しました。本研究成果は、昆虫の寿命が続く限り、電池切れを心配することなく、サイボーグ昆虫の長時間かつ長距離の活動を可能にすることから、その用途の拡大に貢献すると期待できます。

14:05~14:35 「連続的な皮膚水分モニタリングのためのナノメッシュ湿度センサー 」

Wang, Wenqing (東京大学工学系研究科 染谷研究室)

ナノメッシュ構造を持つ柔軟性とガス透過性の高い高感度湿度センサーを開発した。講演では、このセンサーを用いた皮膚水分の連続的な測定結果を報告致します。(英語での講演になります)

14:35~15:35 「インクジェット印刷による“機能する印刷”とデジタル製造革新」

栗山 博道 (株式会社リコー IJ電池事業センター IJB開発室 室長)

インクジェットにより印刷した印刷物が機能を発現する、 “機能する印刷”は、形・機能をカスタマイズし、材料ロスを削減した高効率なデジタル工法を提供することを目指している。本公演では、近年注目を集めるメタバース空間との接点となるヒューマンインターフェースへのIJ印刷配線技術や、リチウムイオン二次電池のデジタル製造へのリコーの取り組みを中心に、新たなインクジェット技術の展開についてご紹介頂きます。

15:40~17:00 「ポスターセッション」

・株式会社ジャパンディスプレイ(フレキシブル二次元イメージセンサ)
・ナミックス株式会社(エレクトロケミカル材料)
・株式会社エスケーエレクトロニクス(世界最小サイズのRFID)
・IDTechEx社(各種市場調査資料)
・三菱ケミカル株式会社(「履歴のわかる温度チェッカー」・「非抗体型簡易工学バイオチェッカー」)
・理研染谷研:サイボーグ昆虫
・東大染谷研: ナノメッシュ湿度センサー

開催日程

2022年10月4日(火) 13:30~

会場

東京大学工学部2号館 電気系会議室1、2 および ZOOM Webinarによるハイブリッド開催

参加資格

研究会会員で第32回研究会に参加登録された方

参加費

無料