第10回研究会:ICTを活用した医療機器の承認、フレキシブルカルシウムイオンセンサ、スポーツ分野のヘルスケアモニタなど4件の講演。

主催

一般財団法人 総合研究奨励会 フレキシブル医療IT研究会

共催

ERATO 染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト

開催日時

平成28年10月25日 (13:00-17:00) (12:15受付開始)

会場

東京大学 弥生講堂 一条ホール
113-8657 東京都文京区弥生1丁目1−1
東京メトロ 東大前駅(南北線) 徒歩1分、東京メトロ 根津駅(千代田線) 徒歩8分

参加資格

研究会会員で、第10回研究会参加登録をされた方。

(法人会員登録1件につき2名までの参加登録が可能です。受付期間は2016年9月25日からを予定しております。)

参加費

無料

プログラム

PROGRAM
13:00~13:05 開会のあいさつ
13:05~13:55 先端ICT医療機器BANの国際連携研究開発/グローバルビジネス/薬機法承認
-かながわ医療機器レキュラトリーサイエンスセンターの実績と今後-

河野 隆二(横浜国大学 未来情報通信医療社会基盤センター・センター長/かながわ医療機器レギュラトリーサイエンスセンター・センター長/横浜国立大学大学院 工学研究院 電気電子と数理情報分野・教授/フィンランド・オウル大学・Distinguished Professor/フィンランド・オウル大学日本研究所CWC-日本(株) ・CEO)

先端情報通信技術(ICT)を活用した医療機器の代表として、無線ボディエリアネットワーク(BAN)は、 ICTやセンサなどの産業界が医療、介護、福祉分野に進出する上で、最も市場規模、ビジネスの点 で関心が高い。本講演では、無線BANの産学官連携による研究開発からグローバルビジネス、薬機法 承認について、詳細に解説する。神奈川県受託事業「かながわ医療機器レキュラトリーサイエンスセンター」 の活動も紹介する。

13:55~14:45 細胞外Ca2+イメージングに向けた大面積シート状イオンセンサー 

石割 文崇(東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所)

細胞外Ca 2+ イオンは様々な疾病の指標となるほか、神経系における情報伝達物質であることが近年明らかとされた次世代の観測ターゲットである。そのような細胞外Ca 2+ イオン濃度を検出可能な、体内埋め込み型の大面積なフレキシブルデバイスが開発できれば生理学的・病理学的にも重要なツールになり得る。講演では最近開発した、デバイスとも一体化可能なゲル状のCa 2+ イオンセンサーの合成法や性能について紹介する。

14:45~15:00 休憩
15:00~15:50 スポーツ・ダンス・音楽演奏のスキルを測る

工藤 和俊(東京大学大学院情報学環・学際情報学府)

運動と感覚は表裏一体であり、優れた動きの背景には優れた感覚が存在する。近年目覚しく発展した遠隔計測技術により一流パフォーマーの視線、筋活動、心 拍、発汗など多様な生体情報を同時計測することにより、動きの背後にある感覚に迫ることが可能になりつつある。本講演では、相撲、スキー、テニス、野球、 カーレースなど多くの種目における生体情報を読み解く過程を通じて、一流選手の内的感覚に迫る試みを紹介する。

15:50~16:40 スポーツ・ヘルスケア分野商品開発のリスクマネジメント

吉岡 孝文((株)住化分析センター クライアントサービス本部 工業支援事業部 医療機器グループ)

スポーツ・ヘルスケア等のウェアラブル機器では、目的とする機能の評価と同時に、人(接触部位等) へ与える影響についても留意する必要があります。 本講では、医療機器のリスクマネジメントの基本的な考え方に基づいて、生物学的安全性評価の国 際的な規格であるISO 10993シリーズをベースに評価項目の選択や試験の具体例を紹介します。 併せて、近年注目を集めている材料の化学的キャラクタリゼーションについても紹介します。

16:40~17:10 第3次調査WGの報告

申込方法

  1. 参加には事前登録が必要です。
  2. 第10回研究会へのご参加には、「フレキシブル医療IT研究会」への会員資格が必要となっております。下記「会員募集」より会員申込(法人および個人)を行ってください。ご登録1件あたり2名の研究会ご参加が可能です。