主催
一般財団法人 総合研究奨励会 フレキシブル医療IT研究会
共催
独立行政法人 科学技術振興機構
JST ERATO 染谷生体調和エレクトロニクスプロジェクト
開催日時
平成26年3月17日(月曜日)13時~17時30分(受付開始12時15分)
会場
東京大学 本郷キャンパス 小柴ホール
参加費
研究会会員無料 (要・研究会の参加登録と第2回研究会参加登録。2013年度年会費無料)
プログラム
覚道 崇文 (経済産業省 商務情報政策局 医療・福祉機器産業室 室長)
経済産業省における医療機器産業政策について
政府は昨年6月、日本再興戦略をとりまとめたが、その中では、健康寿命の延伸につながる産業を戦略市場と位置づけており、 医療機器を含めた健康・医療産業の成長を積極的に推進していく方針を打ち出している。経済産業省としては、こうした政府全体の方針を踏まえ、
- 医工連携による医療機器開発、
- 世界最先端の医療機器開発、
- 規制制度に対応した事業環境整備、
- 海外の医療機器市場の獲得
を積極的に進めていくこととしている。
桜井 貴康 (東京大学 生産技術研究所)
フレキシブル医療と回路・システム
フレキシブルな有機エレクトロニクスを用いた「おむつセンサー」など、最新の研究開発成果を紹介するとともに、回路・システムとして重要と思われる技術開発に関して議論する。
澤田 和明 (豊橋技術科学大学 電気・電子工学系)
LSIトップダウンプロセスとバイオセンサ技術の融合が目指すマルチモーダルセンシングデバイス
LSI技術とMEMS、センサ、バイオチップとの融合により、かつて不可能であった計測を可能にする技術の誕生の息吹が聞こえます。我々は、LSI技術とバイオセンサ技術の融合による、医療・生体工学の分野に適用可能なバイオイメージセンサを実現し、異分野研究者との連携を通じてイノベーション技術の開発を目指しています。
鈴木 巧 (日本テキサス・インスツルメンツ株式会社)
ヘルスケアのトレンドとTIの低消費電力化技術
ヘルスケア健康機器は、世界的な高齢化、医療費の上昇及びそれに伴う予防医療・生活習慣病予防意識の高まりを背景に安定した成長が見込まれます。それと同時に、機器の更なる小型化、ワイヤレス化もより加速されると予想されます。
そのような機器の開発には、使用するデバイスの低消費 電力化・小型化が必須となります。本日は、TIの低消費電力化技術とヘルスケア向けのデバイスについて、その概要をお話しさせていただきます。
根東 義明 (日本大学医学部社会医学系 医療管理学分野)
思考過程を情報化する医学医療情報システムへの挑戦
医学医療における情報は多岐にわたり、その膨大な情報を活用し、質の高い医療を実践するためには、思考過程から始まる情報管理の方法論を確立することは大変重要である。
私は、これまでの小児科医としての臨床と医療情報学研究の両分野での経験から、時間軸を基盤とする思考過程の情報化ツールとして、電子カルテの構築研究を進めてきた。その成果と今後の課題について概説する。